2014年10月21日火曜日

10/20 稽古8日目 <役作り>

さて、ピエールとリュース稽古8日目は前回に引き続き、中盤、ピエールとリュースの二人が仲を深めてゆく場面を中心にした内容となりました。
若い二人が自分の生い立ちや思いの丈を吐露する長台詞が続きます。難しいのは、普通に演じても「それっぽくやっている人にみえるだけ」なところです。観た人に役を納得してもらうには、演じる俳優はその一歩先に踏み込んで、自分の中に役とセリフを落としこまなければなりません。
特にこのシーンはただ愛や恋を語るのではなく、現実に彼らが直面している戦争、徴兵、貧困、家族について彼らがどういう思いを抱いているかをストレートに言い表すセリフ群が連なり、これらを通して若い彼らの人生観や、時代観がこのシーンに表現されてしまいます。

この日、ピエール役の八木さんはかなり悩ましい様子でした。
字面だけみると非常に重い内容の長セリフを、極めて軽く表現するよう演出から指示が飛んだからです。狙いはシンプルですが、演じる方は相応の納得できる理由を自分の中に見つけなければなりません。
『役者がセリフをどう言えばいいのか全然わからなくなったとき、まずやってみるといいのは、何も考えずにただまっすぐセリフを言うこと』、とはあごうさんのアドバイス。
ピエールのキャラクターも、この一週間で一度でもテンプレートのように決まっていたことはありません。稽古が進むにつれて、キャラクターの人間性も少しずつ変容し、深みを増してゆきます。



本日の写真は稽古場でプチ人気を博しているおやつ件小道具のベビースターラーメンです。ピーナッツが入っております。
悩んだら立ち止まって、時にはおやつ(件小道具)をつまみながらの役作り。最終的にどんなピエールが舞台に立っているのでしょうか。ご期待ください。

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