ピエールとリュース、稽古も7日目です。先週の水曜日に初顔合わせ、次の木曜日から本格稽古となりましたので、今日でちょうど稽古開始から一週間ということです。
今日も主役二人の稽古です。中盤のピエールとリュースが仲を深めていくシーンを丁寧に作っていきますが、これがなかなか上手くいきませんでした。
まず段取りとして、セリフごとに、時には文節ごとに細かく区切って動きやセリフの言い方が指定されてゆき、そのとおりにやってみようとしますが、何かが足りない。
二人の醸しだす「空気」を確実に作るにはどうアプローチすればよいか、と、昨日に引き続き、再び演技を止めての話し合いになります。やはり役者の実感が伴わなければ、本当にそれを舞台上に実現することはできません。
百年前のテキストには、当時18歳前後であった少年少女の叫びが書かれていますが、叫びの中には現代人である我々には到底引き受けられない部分もあります。その引き受けられない部分を、なんとなく引き受けられたかのように、それっぽく演じてしまうのではなく、受け入れられないことをそのまま表現すればよいのではないか、と演出家が語ります。
難関ですが、いわゆる「古典」という大きな壁に向き合うときの一つの姿勢として、「引き受けられないことを自覚する」ことが、大事であるのかもしれません。
先週の今ごろ、もちろんこのような椅子も机もありませんでした。なので、このまた一週間後の舞台はまた違ったものになっているかもしれません。
古典と向き合いながら、作っては壊し、作っては壊しを繰り返し、最終的に舞台がどのように出来上がってくるのかは、まだ誰にもわかりませんが、ぜひとも楽しみにしながらお待ちいただければと思います。

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