3回目の通しを終えて、さて、今日の稽古はどんな・・・?
とあごうさんを待ち構えていましたら、稽古場に入ってくるなり急にテレビの方へ。(このお芝居ではテレビが登場するのです)そしてスッと一枚のDVDを差出し「ちょっとこれ見ない?」と。
それこそ、かの名作「また逢う日まで」でした。
「また逢う日まで」とは、1950年に製作された邦画です。ロマン・ロランの反戦小説『ピエールとリュース』を水木洋子と八住利雄が翻案・脚色し、今井正が監督した恋愛映画(by wikipedia)―――なのです。
登場人物や内容はかなり脚色が加えられていますが、主人公のピエールとリュースの物語の根幹はそのままで、ピエールにあたる青年を岡田英次、リュースを久我美子が演じています。
あごうさんのPCを備え付けのテレビにつなげて部屋を暗くし・・・
すっかり稽古場ではなく、ホームシアターの様相を呈しています。
ともかく、この映画のパッケージ写真にもなっており、日本映画史上最高のシーンの一つとして有名な「ガラス越しのキス」をきちんと見ようではないか、ということで、頭からラストまでしっかり鑑賞しました。
つまり、これまでこの映画を観たことがない状態で作ってきたのですが、観終わってみて、演技や演出のプランが、びっくりするほど重なっているところが発見されて一同驚きました。
戦後間もない60年前にこの映画を製作したスタッフ陣と、今回の演劇を作るスタッフ陣が原作から感じ取ったものが、案外近いところにある、のかもしれません。
この有名な映画をご覧になったことがある方はぜひ、今回上演する「ピエールとリュース」から、映画が語っていることと重なっている部分、あるいは少し、異なっている部分を発見してみてください。
そうすることで、何重にも物語をお楽しみいただけるのではないかと思います。